世界遺産の島に、暮らしがある。
旅人と住民が出会う、宮島第3のエリアへ。
中江町(ちゅうえまち)は、世界文化遺産・嚴島神社から徒歩5分。3つの宿泊施設と8つの飲食店、そして住民の暮らしが共存する、宮島の小さな町です。
宮島は年間485万人(2024年)が訪れる日本有数の観光地でありながら、島の人口は約1,400人。高齢化と空き家の増加が進む「二面性」を抱えた稀有な場所でもあります。
中江町では、観光客・地域住民・学生が交流できる場をつくり、表参道商店街・町家通りに続く「宮島第3のエリア」として、少しずつその名を知られるようになってきました。
コロナ禍で宿泊客が激減するなか、「この町の未来を自分たちでつくろう」と、中江町の3つの宿泊施設によって立ち上げられたのが宮島中江町活性化協議会です。
観光客・地域住民・地元学生が交流できる場をつくり、一度きりの「交流人口」を、リピーターや長期滞在者といった「関係人口」へつなげる仕組みを模索しています。目指すのは、観光客数を増やすことではなく、宮島に深く関わる人を増やすこと。マルシェや伝統文化の継承、大学との協働など、暮らしの目線からまちづくりに取り組んでいます。
地域と触れ合い、地域を満喫できるマルシェ。あなご飯弁当や宮島ビールなどの飲食ブース、お茶体験・書道体験、エリザベト音楽大学の学生らによる音楽コンサートなど、旅人も住民も楽しめる一日です。
担い手の高齢化が進む宮島の伝統行事を、地元学生とともに次世代へ。大晦日の火難除け「鎮火祭」に向けた松明づくりや、旧暦8月1日に団子人形を乗せた木製の船を海へ流す「たのもさん」の“たのも船”づくりなど、伝統の作り方を学び守り伝えるワークショップを開催しています。
ワーケーションや暮らすような滞在のほか、ワーキングホリデーで来日する海外の若者の受け入れにも積極的で、中江町への移住者も生まれました。2025年からは、三國屋の外国人ヘルパーたちが暮らすシェアハウスが、多拠点居住サービス「ADDress」に「宮島A邸」として参画しています。
叡啓大学・広島大学からのインターン受け入れをはじめ、広島修道大学「地域つながるプロジェクト」や広島大学「地域の元気応援プロジェクト」との協働など、学生が地域に飛び込んで学べるフィールドになっています。プロジェクトメンバーも募集中です。
中江町での活動の様子を、テレビや雑誌などで取り上げていただきました。